2年生の教室で飼育していた昆虫が,カブトムシの仲間,コカブトムシではないかと2年生や担任の先生から相談がありました。最初は,体長2センチくらいしかない昆虫だったので,カブトムシでなくコガネムシの仲間だと思っていました。しかし,ルーペや解剖顕微鏡でよく観察してみると,頭部にとても小さい突起があり,胸部には縦に細くくぼんだ部分がありました。羽根(上翅)の部分にも縦の筋が入っています。特徴から調べてみると,2年生や担任の先生がいうようにやはりコカブトムシのメスのようです。日本の各地には生息するけれども,個体数は少ないと図鑑に示されていました。日本では,離島を除けばヤマトカブトムシ(いわゆるカブトムシ)しか生息していないと思い込んでいただけに目からうろこでした。よく見つけたものだなと驚くとともに,子どもや担任の先生がいろいろ細かく観察したり,調べたりしていることに感心しました。